【りあん流マヤ暦】選日(せんじつ)について

マヤ暦鑑定師のりあんです。

毎日のマヤ暦を更新する際に、選日も一緒に書いています。日本人にとって、耳馴染みがある選日をマヤ暦と一緒に意識するのは、日本で生きる私にとっては運気をアップするために大事なのではないかと考えてのことです。

今日のマヤ暦はこちら…

六曜が広まる前にも、日々の吉凶を示す選日(せんじつ)が暦には書かれていました。その多くは、干支の組み合わせによって吉凶を判断していました。

これらのほとんどは現在ではあまり使われなくなっています。なので、何か行動を起こす時の参考にされるとよいでしょう。

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吉日

一粒万倍日(いちりゅうまんばいび・いちりゅうまんばいにち)

「一粒万倍」とは、”一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂(いなほ)になる”という意味です。単に万倍日ともいいます。一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされています。開店・仕事始め・種まき・お金を出すことに吉でとなります。借金や人から物を借りたりすることは、苦労の種が万倍になるとされるため凶となります。また、借りを作る・失言をする・他人を攻撃する・浪費などもトラブルが倍増するため避けるたほうがよいでしょう。

一粒万倍日は日数が多いことから他の暦注と重なる場合があります。その場合、吉日と重なると効果が倍増し、凶日と重なると半減します。

月と日の十二支の組み合わせを基としています。選日法は節切りで次の通りです。

日数正月節2月節3月節4月節5月節6月節7月節8月節9月節10月節11月節12月節
一粒万倍日(1)
一粒万倍日(2)

天一天上(てんいちてんじょう)

癸巳(30番目)から戊申(45番目)までの天一神が天上に帰る16日間です。天一神は下界での44日間を八方を巡り過ごすといわれていて、これを天一神遊行といいます。その後、天上に昇り16日間を天上で過ごすといわれています。この期間は天一神の祟りがなくなり、どこへ出かけるにも吉とされています。その代わり、日遊神が地上に降りて家の中に留まります。なのでこの期間は、家の中を清潔にしなければ日遊神の祟りがあるとされています。この間はどちらの方向に動いてもよいですが、結婚は忌むとされています。縁起をかつぐ相場師(今でいうトレーダー)はこの日を相場が上騰するとして用いたそうです。

その年の最初の天一天上の1日目を「天一太郎」といいます。この日は、上吉日とされています。この日に雨が降るとその後の天候が良くなくなるとされていて、この日の天候によってその年の豊作と凶作を占ったそうです。

日数遊行日数天一神の方向
己酉から甲寅の間6日間北東(艮)
乙卯から己未の間5日間東(卯)
庚申から乙丑の間6日間東南(巽)
丙寅から庚午の間5日間南(午)
辛未から丙子の間6日間南西(坤)
丁丑から辛巳の間5日間西(酉)
壬午から丁亥の間6日間西北(乾)
戊子から壬辰の間5日間北(子)

天赦日(てんしゃにち・てんしゃび)

百神が天に昇るので、天が万物の罪をゆるす日とされている、最上の大吉日です。そのため、天赦日にのみ「万(よろづ)よし」とも注記されます。(七箇の善日の一つ)

天赦日は季節と日の干支で決まり、年に5回または6回あります。四季により日が変わります。

季節天赦日
春(立春~立夏)戊寅の日
夏(立夏~立秋)甲午の日
秋(立秋~立冬)戊申の日
冬(立冬~立春)甲子の日

神吉日(かみよしにち・かみよしび)

神事に関することに吉とされる日です。神社に詣でたり、祭礼・祖先を祀ることに吉とされる日です。不浄事には凶です。(七箇の善日の一つ)

選日法は不断で次の通りです。以下の33種の干支に配当されます。数字は甲子日からの日数です。

2乙丑日・4丁卯日・6己巳日・7庚午日・9壬申日・10癸酉日・14丁丑日・16己卯日・19壬午日・21甲申日・22乙酉日・25戊子日・28辛卯日・31甲午日・33丙申日・34丁酉日・36己亥日・37庚子日・38辛丑日・40癸卯日・42乙巳日・43丙午日・44丁未日・45戊申日・46己酉日・48辛亥日・49壬子日・52乙卯日・55戊午日・56己未日・57庚申日・58辛酉日・60癸亥日

大明日(だいみょうにち)

「大明」は天地が開通するので、隅々まで太陽が照る日という意味です。全ての吉事・善事に大吉の日です。特に建築・移転・旅行に良いとされています。(七箇の善日の一つ)

選日法は不断で次の通りです。数字は甲子日からの日数です。

6己巳日・7庚午日・8辛未日・9壬申日・10癸酉日・14丁丑日・16己卯日・19壬午日・21甲申日・24丁亥日・29壬辰日・32乙未日・39壬寅日・41甲辰日・42乙巳日・43丙午日・44丁未日・46己酉日・47庚戌日・48辛亥日・53丙辰日・55戊午日・56己未日・57庚申日・58辛酉日
(6己巳日・7庚午日・44丁未日・55戊午日を除く21種とする説も存在します。)

鬼宿日(きしゅくび)

二十八宿の「鬼宿」にあたる日で、月に1回やってくる吉日です。鬼が宿に泊まるので、鬼に邪魔されない日とされています。そのため、何か催し物をするには縁起の良い日とされています。新郎新婦が宿にいる鬼と鉢合わせするので、婚礼は忌むべき日です。(七箇の善日の一つ)

鬼宿日は、旧暦の15日と決まっており、新暦になっても日時は変わりません。旧暦の12月13日は、正月事始めとして伝わっています。

天恩日(てんおんにち)

天恩日(てんおんにち)は、天の恩恵をすべての人が受ける日という意味で、万事に対して縁起が良い日とされています。慶事に用いて大吉ですが、凶事に用いてはならないとされています。天恩日は、15の干支で決まり、5日間連続で訪れます。他の吉日と重なることも多いので、入籍や結婚式・お祝いなどさまざまな慶事に選ばれることが多いです。(七箇の善日の一つ)

選日法は不断で次の通りです。数字は甲子日からの日数です。

1甲子日・2乙丑日・3丙寅日・4丁卯日・5戊辰日
16己卯日・17庚辰日・18辛巳日・19壬午日・20癸未日
46己酉日・47庚戌日・48辛亥日・49壬子日・50癸丑日

母倉日(ぼそうにち)

母が子を育てるように、天が人間を慈しむという意味のある日です。何事にも吉です。特に、婚姻は大吉とされています。また、普請・造作も吉です。(七箇の善日の一つ)

選日法は節切りで次の通りです。

子月・亥月申日・酉日
丑月・辰月・未月・戌月巳日・午日
寅月・卯月子日・亥日
巳月・午月寅日・卯日
申月・酉月丑日・辰日・未日・戌日

月徳日(げつとくにち・つきとくにち、がっとくにち)

その月の福徳が得られるとされる吉日です。月徳とは、その月の徳神のことです。神様がいる日が月徳日となります。家の増改築など土に関わる行いに吉とされています。(七箇の善日の一つ)

選日法は節切りで次の通りです。

子月・辰月・申月壬日
丑月・巳月・酉月庚日
寅月・午月・戌月丙日
卯月・未月・亥月甲日

虎の日

寅の日は、干支の寅にあたる日です。12日ごとに巡ってくる吉日です。虎は黄金色の毛を持つことから金運に縁があるとされています。そのため「金運招来日」とも呼ばれています。財布を購入したり、この日に使い始めたりするとよい日です。一粒万倍日と寅の日が重なる日は、金運の面での開運が高まる日と言えます。

「虎は千里行って、千里帰る」と言われており、「無事に帰る」との意味合いから、旅立ちの日によいともされています。

一方、「結婚した者が帰ってくる」と受け取ることができるので、プロポーズ・両家顔合わせや結納・入籍・結婚式など、結婚に関することは避けたほうがよいとされています。

巳の日(みのひ)

巳の日は、20日~40日に一度巡ってくる吉日です。七福神のひとりで、芸事や財運を司る弁財天の縁日です。なので、金運や財運に恵まれる日とされています。弁財の遣いである蛇が願い事を聞き、それを伝えてくれると言われています。

己巳の日(つちのとみのひ)は、60日に一度巡ってくる吉日です。巳の日よりも金運が大きく上昇するといわれています。この日に、弁財天を祀る神社で銭洗いをすると金運が上昇すると言われています。

宮崎市で弁財天が祀ってあるのは、青島神社です。

吉凶日

重日(じゅうにち、ちゅうにち)

暦には「ちう日」と書かれたりします。巳の日と亥の日のことです。この日に行ったことは重なって起るとされています。吉事を行えば吉事が重なります。凶事を行えば凶事が重なります。ただし、結婚は再婚に繋がるので良くないとされ、葬式も続くので忌むべき日です。

復日(ふくにち、ふくび)

暦には「ぶく日」と書かれたりします。この日に吉事を行えば吉事が重なります。凶事を行えば凶事が重なります。但し、婚礼は再婚に繋がるので凶とされています。

選日法は節切りで次の通りです。

子月・午月丁日・癸日
丑月・辰月・未月・戌月戊日・己日
寅月・申月甲日・庚日
卯月・酉月乙日・辛日
巳月・亥月丙日・壬日

凶日

不成就日(ふじょうじゅび・ふじょうじゅにち)

何事も成就しないとさる日です。結婚・開店・移転・契約・芸事始め・子供の命名など、事を起こすには良くない日とされています。

月の日の十二支の五行の組み合わせを基準として8日間隔で配当されます。選日法は月切りで次の通りです。

日数遊行日数
正、7月3、11、19、27日
2、8月2、10、18、26日
3、9月1、9、17、25日
4、10月4、12、20、28日
5、11月5、13、21、29日
6、12月6、14、22、30日

八専(はっせん)

日の干支が壬子(甲子から数えて49番目)から癸亥(同60番目)の間の12日間の中に干支共に同じ五行となる物が、8日(壬子、甲寅、乙卯、丁巳、己未、庚申、辛酉、癸亥)あるため八専と総称されています。

八専の期間には同気の重ならない日が4日あり、これを「八専の間日(まび)」といいます。陰陽五行説では、五行の同気が続くので物事が片寄る凶日とされます。

日数123456789101112
五行水水水土木木木木火土火火土火土土金金金金水土水水
干支壬子癸丑甲寅乙卯丙辰丁巳戊午己未庚申辛酉壬戌癸亥

十方暮(じっぽうくれ)

六十干支で甲申の日(21番目)から癸巳の日(30番目)までの10日間のうち、五行が相剋の関係になる凶日のことです。天地の気が相剋して、万事うまく行かない凶日とされています。労多くして功の少ない日です。結婚、相談事に凶とされています。

十方暮の「十方」とは、天地と八方向のことです。暮は、本来は「闇」です。「四方八方十方が閉ざされた」という意味で、「途方に暮れる」の語呂合わせであるとの説もあます。その期間が10日間であるから「十」の字を当てられたようです。

日数12345678910
五行木金木金火土火水土木土土金木金木水土水火
干支甲甲乙酉丙戌丁亥戊子己丑庚寅辛卯壬辰癸巳

三隣亡(さんりんぼう)

三隣亡は少し前まで建築関係者の大凶日とされていて、棟上げや土起こしなど、建築に関することは忌むべき日とされていました。この日に建築事を行うと、三軒隣まで亡ぼすとされたためです。現在でも棟上げなど建築に関することの凶日とされ、建築関係の行為は避けられることがあります。「高い所へ登るとけがをする」と書いている暦もあります。

選日法は月切りで次の通りです。

1月、4月、7月、10月亥の日
2月、5月、8月、11月寅の日
3月、6月、9月、12月午の日

三伏(さんぷく)

三伏(さんぷく)とは、初伏(しょふく)、中伏(ちゅうふく)、末伏(まっぷく)の総称です。

夏至の後の3回目の庚の日を初伏、4回目の庚の日を中伏、立秋の後の1回目の庚の日を末伏とします。夏は火性が最も盛んです。そのため、庚の金気も伏せられるので凶とされています。なかでも三伏は酷暑期なので、大凶とされます。種蒔き・療養・遠出など全て慎むべき日とされています。

三伏の時期は、7月中旬から8月上旬なので酷暑の頃です。なので、「三伏の候」「三伏の猛暑」と手紙の前文に書いたりと、酷暑の頃を表す言葉として現在も使われています。

大犯土・小犯土(おおづち・こづち)

陰陽五行説による日の六十干支の組み合わせが土と重なる日で犯土(つち・ぼんど)ともいいます。庚午の日(7番目)から丙子の日(13番目)までの7日間を大土といいます。次の丁丑の日を間日といいます。戊寅の日(15番目)から甲申の日(21番目)までの7日間を小土といいます。

犯土期間には土公神(どくじん)が本宮、あるいは土中にいるため土を犯してはならないとされています。土木工事穴掘り・井戸掘りや種蒔き・伐採など、土をいじることは全て慎むべき日です。特に地鎮祭等の建築儀礼には凶日とされます。

これらの内容は土用と共通します。犯土とは元来「土を犯す行為」のことでした。現在の地鎮祭に相当する儀式を意味しましたが、後にそれを禁じる禁忌やその期間へと意味が変化しました。

受死日(じゅしにち・じゅしび)

暦の下段に「●」印で書かれることから黒日ともいいます。この日は最悪の大凶日とされ、この日には他の暦注は一切見る必要がないとされています。この日に病を患えば必ず死ぬとまで言われるほどです。旅行・病気の見舞い・服薬・針灸が特に凶とされていますが、葬式だけは差し支えないとされています。

選日法は節切りで次の通りです。

子月卯日
丑月酉日
寅月戌日
卯月辰日
辰月亥日
巳月巳日
午月子日
未月午日
申月丑日
酉月未日
戌月寅日
亥月申日

十死日(じゅうしにち)

暦には「十し」と書かれたりします。受死日(黒日)の次に凶日とされています。全てのことに凶とされます。ですが、受死日と違って葬式も差し支えありとしています。

選日法は節切りで、次のように酉・巳・丑の繰り返しになっています。

子月巳日
丑月丑日
寅月酉日
卯月巳日
辰月丑日
巳月酉日
午月巳日
未月丑日
申月酉日
酉月巳日
戌月丑日
亥月酉日

帰忌日(きこにち・きしにち・きこび・きこじつ・きいみび)

暦には「きこ」とも書かれます。帰忌(凶星の精)が地上に降りて来て、人家の門の前で家人が帰って来るのを妨害す日とされています。旅行や帰宅することなどを忌む日で、金の貸し借りも凶とされています。

選日法は節切りで次の通りです。

子月・卯月・午月・酉月寅日
丑月・辰月・未月・戌月子日
寅月・巳月・申月・亥月丑日

血忌日(ちいみにち・けこにち・ちこにち・ちいみび)

暦には「ちいみ」とも書かれます。血忌とは、梗河星の精のことです。この日は血を見ることが凶となります。特に狩猟・手術・鍼灸や死刑執行などが凶とされます。

選日法は節切りで次の通りです。

子月午日
丑月子日
寅月丑日
卯月未日
辰月寅日
巳月申日
午月卯日
未月酉日
申月辰日
酉月戌日
戌月巳日
亥月亥日

凶会日(くえにち・くえび)

暦には「くゑ日」と記載されます。陰陽の調和がうまく行かないといわれていて、万事に忌むべき日です。婚礼や旅行などすべてに凶で、この日に吉事を行うことは避けるべきとされています。

選日法は月毎に特定の干支を定めます。

子月戊子日・丙午日・壬子日
丑月戊子日・丁未日・壬子日・(癸丑日)・癸亥日
寅月辛卯日・(庚戌日)・甲寅日
卯月己卯日・乙卯日・辛酉日
辰月甲子日・乙丑日・丙寅日・丁卯日・戊辰日・壬申日・戊申日・庚辰日・甲申日・甲辰日・丙申日・甲辰日・庚申日・(癸亥日)
巳月戊辰日・(己巳日)・辛未日・癸未日・乙未日・己亥日・丙午日・丁未日・(丁巳日)・戊午日・己未日・癸亥日
午月丙午日・(壬子日)・戊午日
未月己巳日・丙午日・丁未日・(癸丑日)・丁巳日・(戊午日)・己未日
申月乙酉日・甲辰日・庚申日
酉月己酉日・乙卯日・辛酉日
戌月(丙寅日)・甲戌日・(戊寅日)・(庚寅日)・辛卯日・壬辰日・癸巳日・甲午日・乙未日・丙申日・丁酉日・戊戌日・(壬寅日)・庚戌日・甲寅日
亥月乙丑日・己巳日・丁丑日・戊子日・己丑日・戊戌日・己亥日・辛丑日・壬子日・癸丑日・丁巳日・癸亥日

往亡日(おうもうにち)

「往(ゆ)きて亡ぶ日」という意味です。出行を忌む日とされています。昔はこの日に軍を進めることや遠行が忌まれました。また、移転・婚礼なども凶となります。

選日法は節切りで、各月の節気の日からの日数で決められています。

往亡日
正月節(立春)から7日目
2月節(啓蟄)から14日目
3月節(清明)から21日目
4月節(立夏)から8日目
5月節(芒種)から16日目
6月節(小暑)から24日目
7月節(立秋)から9日目
8月節(白露)から18日目
9月節(寒露)から27日目
10月節(立冬)から10日目
11月節(大雪)から20日目
12月節(小寒)から30日目

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